私は、環境の変化が苦手です。
思い返すと、小学校や中学校での席替えやクラス替えの時から苦手意識があったんだなぁ・・・と感じます。
地元に住んでいた頃も、
一人暮らしをしたり、実家に戻ったり、職場を変えたり、
いろんな変化がありました。
そのひとつひとつの変化も適応するまで時間がかかったり、気疲れしたり、気が休まる場所がなかなか見つからなかったり。
でも一番大変だったのは、結婚して地元を離れた時でした。
引っ越したのは県内ですが、片道車で高速道路を使い約2時間の場所。
私は、住所を移した日(引っ越した日)と入籍日が同じでした。
結婚時期に合わせて仕事も辞めていたし、何ヶ月かニートでもいいやと思えるよう貯金もしていたので、引っ越しに対する不安はあまりありませんでした。
その時は初めて少し離れた場所への引っ越しに向けてバタバタで。それに加え地元の友達にたくさん会ったり、母と過ごしたり、無職なりに忙しく過ごしていました。
あっという間に引っ越しを終え、夫の単身用の社宅へ転がり込んで一時的にワンルームでの二人暮らし。
そこから二人で済む物件探し。夫の仕事中に私が不動産屋さんへ行き候補を絞りました。
夫の会社での法人契約として部屋を借りることができるとのことで、初期費用もほとんど負担なし。賃料も7割も負担してもらえるとのことで、予算も緩めに。
無事部屋も決まり、契約も終え、引っ越しも完了。間取りは3LDKの角部屋。二人暮らしにしては充分すぎる広さでした。
入籍し、引っ越しもして、結婚式は来年の予定。(実際にはコロナの影響もあり、何年か先延ばしになるなんて思いもせず・・・)
というこのタイミングで思い立ったかのように新婚旅行へ行きました。
9日間の旅行を終え、少しずつ日常に戻ります。
日常とはいうものの、入籍から慌ただしく、私自身はきっとずっと旅行気分だったのかもしれません。
元々、環境の変化が苦手ですし、人との生活も気を使い過ぎて勝手に消耗します。私は私なりに「普通の生活」をしていたつもりでした。
初めて地元を離れ、職場も、家も、大袈裟に言えば何もかも変わっていたということにさえ、あまり気づけていなかったのだと思います。
結婚1年目は特に、夫との小さな喧嘩が多かったこと。お互いの生活の仕方や考え方の違い、小さいことから大きなことまで、いろいろと衝突していました。
残業で帰りが遅く、夜になってもひとりぼっちで家にいることが本当に孤独でした。残業で疲れているはずの夫へ「お疲れ様」も言えず、いつも泣いてばかりいました。
今思い返せば、引っ越して来た当時の私には、その生活環境の中での居場所が「夫だけ」だったのかもしれません。
親も友達もいない、住み慣れない土地。慣れない人間関係の中で仕事をして、野菜の金額も高いのか安いのか分からないまま買い物をして帰り、時間をかけて夕飯を作る。
やっと夕飯の準備はできても、夫はいつ帰ってくるか分からない。今日あったことを話したいけど、疲れてるだろうから辞めておこうかな。なんて考えながら帰りを待つけど、帰ってくると安心した気持ちと、寂しかった気持ちと、疲れているだろうに夫のことを労る余裕がない自分に嫌気がさして、涙が出てしまう。そんな毎日。
今思い返すと、結構メンタルやられてましたね。常に気張り過ぎて、疲弊していたように感じます。
メンタル以外でも、体調や身体にも変化がありました。
定期的に微熱を出したり、息苦しくて夜中に目が覚めたり、ちゃんと食べていたのに結構痩せていたり。
元々アトピーですが、そこまで酷くなかったはずなのに肌荒れも悪化し始め、仰向けで寝られないほど背中に赤みが出たりしていました。
夏場に汗をかいた時など、辛かったのを覚えています。
環境の変化でストレスを感じると、ここまでいろいろなところに変化が出始めるのか・・・と思う反面、今は適応で来ているのかも?と思えることも増え、何だか不思議な気持ちになります。
最初は知り合いも誰もいないこの土地に孤独を感じていたのに、今では知り合いがいない方が一人行動もしやすいし。夫の地元でも、私の地元でもないこの土地には二人で作り上げた思い出がたくさんできたし。
事実は何も変わっていないのに、目を向けるポイントが「嫌なところ」から「良いところ」に自然と変わって来たのかと感じます。
夫ともたくさん衝突したけど、今ではそれも良い思い出に変わって来ているほど、お互いのことが少しずつ理解できたし。環境への向き合い方も、人間関係も、変わり続けるんだろうなあと感じています。良くも悪くも。
楽しい!最高!と思っていても変化はしてしまうだろうし、今は良くない時期だ。と感じてもきっとなるようになる。
その都度、「自分の今」を自分で理解し、向き合い、それに適応していく。それが大事なのではないかと思います。
それができればきっとどんな環境に置かれても、何とかなる。気持ちが壊れずに済む。そんな気がしています。
今新たなステップへ踏み出そうとしていて、数年後に引っ越しも考えています。
あの頃は適応するのにあんなに苦労していたこの環境。なのに、離れることを寂しく思ってしまっている自分がいます。
その時ようやく、今の環境に適応できているんだな。と思うことができました。
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